本日5月20日は、第50振武隊 新潟県出身 松崎義勝少尉のご命日です。
松崎少尉(伍長から昇任)は、ホタルとなって富屋食堂に帰って来られた宮川少尉(軍曹から昇任)の同級生です。新潟県小千谷の高等小学校で級長・副級長の座を争い切磋琢磨した親友でした。松崎少尉は陸軍少年飛行兵第13期生としての道を選び、宮川少尉は先を越されたと悔しがったそうです。卒業後別々に道を歩み始めた二人でしたが、その後、宮川少尉も飛行兵としての道を歩み始めました。
そうして、奇遇にも知覧の富屋食堂にて再会を果たし肩を抱き合って喜びを分かちました。 しかしながら、二人は再開の喜びもつかの間であることをお互いに分かっておられました。 松崎少尉は、昭和20年5月20日出撃し散華されました。宮川少尉は親友の出撃を見送り、そのことを手紙に書いて故郷の家族に送ったそうです。宮川少尉は「また松崎に先を越された 必ず後に続く」とより決意を固くされ、6月6日に出撃し悪天候で同僚が引き返す中にあっても特攻を敢行し散華されました。
松崎少尉が最期に家族に宛てた手紙をご紹介します。
前略
いよいよ来ました。母上やりますよ。見てゝ下さい。
此の便の着く頃はもう敵空母と運命を共にし、木っ葉みじんに成ってることでしょう。
それから山口県防府市三田尻鞠生町吉野三夫様在府中一方ならず御世話に成りました故よろしくお願い致します。
今更言いのこすこともありません。くれぐれもお身体大切に。
それでは永遠にさようなら。
草々
松崎少尉は、悠久の時の中で親友宮川少尉と語り合っておられることでしょう。松崎少尉のご命日にお手を合わせて頂ければ幸甚です。
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